あの日、君は何をした

しかし、いつからか透明人間になった自分に頼りなさと不確かさを感じるようになった

 東京の、特に西部の人間関係の希薄さにはすっかり慣れたつもりでいたが、岳斗の体のなかを冷たい風が吹いた。仙台にある岳斗の実家は一軒家で、隣近所のほとんどが顔見知りだった。中学生のとき、友人とコンビニの前に座ってゲームをしていると翌日には母に知られることになったし、高校生のときは内緒でファストフード店でアルバイトをしたら一週間もしないうちにやはり母に知られた。大学進学のために東京に出てきたときは、自分が透明人間になった気がしたものだ。誰も自分のことを気にとめないし、視線を向けることもない。周囲の無関心さに、これが自由なのか、と解放感を覚えた。しかし、いつからか透明人間になった自分に頼りなさと不確かさを感じるようになった。
 これでいいのだろうか。ふと、へそのあたりからそんな疑問が浮かんでくることが増えた。「これ」がなにをさしているのかわからない漠然とした不安。もしかしたらすべてのことに対して、これでいいのだろうかと思っているのかもしれない。
 現状に強い不満があるわけではない。ただ、もし別の仕事に就いていたら、もし仙台で暮らしていたら、と気がつくとたらればを考えていることがあった。

まさきとしか.あの日、君は何をした(小学館文庫)

ねこです。

とうめいこうそくどうろは とうめいな こうそくどうろと まちがわれやすいですが
おねいさんは こどものころは こんなふうに おもっていました。
とうめいこうそくどうろは さかとか トンネルとか きりとか なんかしらのりゆうで
さきが みえないことから とうめいこうそくどうろって いわれてるんだと。

そんな おねいさんも おおきくなって くるまの めんきょを とりにいくことになりました。
そして ねんがんの こうそくきょうしゅう。
こさめの ふるなか こうそくきょうしゅうで たいへんなことに。
もうひとりのきょうしゅうせいが りょうきんじょで
とつぜん キックダウンをつかい あやうく じこりかけるじあん はっせい。
インストラクターのひと めちゃくちゃ おこってて おねいさん びびりまくり。
かえりは おねいさんの うんてんでしたが しんけい とがらせすぎて
じぶんの うんてんが どうだったか きおくに のこってないそう。
おねいさんの きおくが ふとうめい。
たよりなさと ふたしかさが どうきょしています。

そういえば とうめいこうそくどうろの こうほくPAが
とほでも いけるという うわさを きいて
ちょっと いってみたいと おもっています。

https://bike-news.jp/post/401241
はまぽーく シュウマイていしょく、きになります。
これ ぜったい おいしいやつ!
こんど おねいさんに つれていってもらいます。


西の魔女が死んだ

分かりません。実を言うと、死んだことがないので

「おばあちゃん」
まいは低い声で呼びかけた。
「なあに」
おばあちゃんも低い声で返事をした。
「人は死んだらどうなるの」
それを聞いて、おばあちゃんは声にならない唸り声のようなものを出した。それからため息と共に、
「分かりません。実を言うと、死んだことがないので」

梨木香歩. 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

ねこです。
ねこも しんだことがないので しごのせかいが どんなのか わかりません。
おねいさんも しんだことが ないらしいです。
たんばてつろうさん いわく「しんだら おどろいた」そうですが
なにに おどろくか おしえてもらってないので ねこも やっぱり おどろきそうです。
ひとは しんだら ホシになるって はなしもあるので それは たしかに おどろくとおもう。
とおい そらから せかいを みおろせるのは あるいみ チート。
かみさまになった きぶんです。

ところで ねこも しんだら ホシになれるのかな?
ねこは ニボシとか すきなので ニボシになれるといいな。


俺ではない炎上

でもね、文句を言っていいのは目一杯、力一杯、自分の持てる限りの力を出し切った人間だけです。

「確かに上の世代が残した負の遺産に苦しめられている部分もあるでしょう。自分たちの力ではどうにもならない理不尽に苦しめられる瞬間もたくさんあるでしょう。古い価値観で若い可能性が摘み取られている現場も世の中にはたくさんあるんでしょう。でもね、文句を言っていいのは目一杯、力一杯、自分の持てる限りの力を出し切った人間だけです。あなたは何をしましたか?あなたは何を成し遂げましたか?イベントを開いて、その場にいない人間の悪口を並べ立てて、拍手をしてイベントを閉幕させる。それだけです。あなたがやってるのは前進でも後退でもない、停滞の言い訳です。今回もそうしますか?今回もまだそれを続けますか?

浅倉秋成. 俺ではない炎上 株式会社 双葉社

ねこです。

「どりょくは かならず むくわれる」なんていいますが、
じっさい そうは とんやが おろさないのも じじつ。
でも どりょくしてないひとが もんくいう しかくはないのも じじつ。

もてるかぎりの ちからを だしきるって むずかしい。
ぜんりょく だしたとしても
もっと できることは あったのではないか
もっと じぜんに じゅんび できたのではないか
みたいに こうかいが つらつら。

そんなかんじなので ねこは なにも かんがえず つねに ぜんりょくです。
いわゆる ねこまっしぐら。
こうかいは そのばに すてていく スタイル!
そして いきぎれして ばたんきゅー。
たとえ なにも いみがなさなくても だれにも もんくは いわせませんのだ。