ワンクリ」カテゴリーアーカイブ

彼女が最後に見たものは

僕なら誰にも泣かないでもらいたいです

「僕なら誰にも泣かないでもらいたいです」
 泣いてくれる人がいてよかった、というさっきの言葉への返答なのだと気づいた。
「え、そうですか?」
「ええ。そうです」
 そうだろうか、と岳斗は自分に置き換えて考えてみた。いや、やはり泣いてくれる人がいないのはさびしい。誰からも愛されず、誰ともつながっていない人間なのだと感じられてしまう。死を受け止めてもらえないということは、存在そのものを無視されたことになるのではないだろうか。
「でも、泣いてくれる人がいないとさびしくないですか?誰にも相手にされない人みたいで」
 岳斗は考えたとおりを言葉にした。
「僕は笑ってほしいです」
「え?死んだら笑ってほしいんですか?」

まさきとしか.彼女が最後に見たものは(小学館文庫)

ねこです。

おねいさんは なみだもろいことで ゆうめいですが、
ひとの しに ちょくめんしたときは あまり なきません。
ひとは いつか しぬものという しゅうきょうかんを もっているからかも。
でも まわりの ひとの おもいとか きもちとか そういうめんで かんじとって
ないてしまうことが あります。

ねこも おそらに いくときは おねいさんには わらっていてほしいです。
たのしい おもいで たくさん おもいだしてほしいです。
いちばんに おもしろいことを おもいだしてもらえるよう
おもしろい わざを たくさん ひろうしておきます。
そうすることで ねこの おもいでで えがおに なれるはず。

まずは ロボットいつきひろしさんの モノマネを マスターしたいです。
ユーキャンで まなべるか しらべてみます!

カイシャデイズ

あのとき語り合った夢をおれたちは実現できたのだろうか。

「チーフは江沢リーダーと呑みにいったことないですか」
「昔はちょくちょくいってたが最近はない」
 十数年前のことを高柳は思いだした。
 酒の席ではお互いの仕事の不平不満から始まり、会社や上司の悪口をしこたま吐きだした。そのあとどうすれば会社がよりよくなるか真剣に議論を重ねた。このままではココスペースはだめだ、きたる二十一世紀にはわれらで改善をはかり、より発展させよう。恥ずかしげもなくそうした会話を日々、くりかえしていた。
 二十一世紀がやってきてもう十年近い。
 あのとき語り合った夢をおれたちは実現できたのだろうか。

山本幸久.カイシャデイズ(文春文庫)

ねこです。

わかいころは どうりょうと しごとがえりに のみにいったりして
わかいからこその どうにもならない もどかしさを おさけで のみながすと ききました。
おねいさんも しんじんのころは 1こうえ 2こうえの せんぱいに つれられ
のんだり のまされたり ハングリータイガーたべたりの ひびでした。
せんぱいや どうりょうや おねいさんが あつくなればなるほど
りょうりはさめ、さしみはひからび、からのジョッキだけが テーブルにならぶ
そして とちゅうのえきまでしかいかない しゅうでんにのり えきから トボトボ あるく
いわゆる わかげのいたりって やつです。

だんだん しゃかいのことや かいしゃのことが わかってくると
そういうものなんだと みょうに ものわかりが よくなってしまい
「じぶんたちが かえていくんだ!」みたいな ねつりょうは さめて
そのぶん ハングリータイガーの おにくは あつあつで
ただただ むごんで ひたすらに おにくを たべるのでした。

しゅうしょくしたら おとなになるものだと おもっていたけれど
こうやって そこから またいちだん おとなになることを しりました。

ときはたち おねいさんも それなりに えらくなり
いまこそ かいしゃを ちょっぴり かえられるような たちばになってきたけれど
おねいさんの つくった このかんきょうを「じぶんたちが かえていくんだ!」と
りょうりがさめるほど あつくかたるべく のみにいく しんじんたちを みていて
なつかしくなる おねいさんなのでした。

悲鳴

他人のために本気で怒れるのは、善人の証だ。

「……もしかして、委員長?」
 元学級委員長だ。
「おう、覚えてくれとったか」
 無遠慮に肩を抱かれた。サチは反射的に、その手を振りはらった。元学級委員長が苦笑する。
「なんじゃあ、そがいにいやがるなや。生娘でもあるまいし」
 サチの顔から、すうと血の気が引いた。
 だがそれを元委員長が悟る前に、ぱぁん、と高い音がした。香子が、元委員長の尻を思いきり叩いたのだ。
「いてえっ。なにしよんじゃ、コッコ」
「あーら、そがいな顔せんでよ。童貞じゃあるまいしぃ」
 彼女の返しに、男たちのテーブルから「ぎゃははは」と笑いが湧いた。
「かなわんなあ」
 元委員長が苦笑し、頭を搔いて離れていく。その背に、さらなる野次が飛ぶ。
「委員長。昔こっそりサチの縦笛舐めとったこと、バレとるでえ」
「いや、バレちょるのはソープ通いじゃろ。手から淋菌が滲み出よるんじゃ。そらぁ女どももいやがるで」
 下品な野次を後目に、「ふん」と香子が頰をゆがめる。
「なーにが元委員長じゃ。昔はサチに挨拶されただけで真っ赤になっちょったくせに、図々しく触りよって」
 汚らしい、と言いたげにおでんの皿をぐいと遠ざける。
「目立つバックができた恵と裕子には、へつらっとるくせによ。けったくそ悪い。その性根がいやらしいっちゅうんじゃ」
 いい子だな。サチは思った。
 コッコはほんとうにいい子だ。他人のために本気で怒れるのは、善人の証だ。

櫛木理宇.悲鳴(新潮文庫)

ねこです。

おこるって エネルギーが ひつようです。
じぶんのために おこることですら エネルギーつかうのに
ひとのために おこるのは なかなか できないことです。

ねこは あんまり おこったりしませんが
しっぽもって ぶんぶん ふりまわされたら おこります。
いや そんなこと されたことないけど。
むかしの アニメで こどもが ぶんぶん ふりまわしてました。
あれは ネコなら みんな おこります。

あとは おみせでかった たいやきが びみょうに ひえひえだと おこります。
おみせでは アツアツであれ。
とくに クリームたいやきは クリームが ゆびにたれて あつッてなるくらい
アツアツであって ほしいものです。

ほかは あんまり おもいうかばないので
ねこも だいぶ まるくなりました。
こころの へいおんを たもつため
たいやきやさんは ぜひとも アツアツで おねがいします。