人間って笑えない時には、本当どうやっても笑えないから
「そんな顔しないで、もっと笑ってよ」
一条岬.今夜、世界からこの恋が消えても(メディアワークス文庫)
「いや別に、変な顔をしてるつもりはないんだけどさ」
そう言いながらもきっと、僕は変な顔をしているんだろう。
その僕とは対照的に、日野は今日も朗らかに笑っていた。
「日野は、いつも笑ってるよな」
どんな気負いもなく僕が感想を漏らすと、日野はわずかに眉を上げた後に応じた。
「あぁ、うん。まぁね。本当はいつもじゃないんだけどさ。笑える時にはしっかり笑っておこうと思って。人間って笑えない時には、本当どうやっても笑えないから……って」
そんな答えが返ってくるとは考えもせず、思わず日野を見つめてしまう。
ねこです。
ねこは きほん わらいません。
ネコと ブギーポップは わらわないって よくいいますが
ねこは こころの なかでは わらっています。
とくに おねいさんが ミスったときは おなかを かかえて わらいます。
でも かおは いたって まじめ。
むひょーじょーって やつです。
もしも ねこが ゆびさして ばくしょうしていたら おねいさん
びっくりしちゃうかも。
あまりに びっくりして コーヒーを こぼした あげく
あわてて ふこうとして スマホを コーヒーのうみへおとし
スマホを とりあげるも したたる コーヒーで ふくの そでを よごす
みたいな コンボを かましてしまいそうなので
いつか わらえるときがきても やっぱり こころの なかだけに
とどめておくことに します。