月別アーカイブ: 2023年11月

きみとぼくが壊した世界

作家になるためのもっとも簡単な方法は、人間をやめることだ

「様刻くん」
 ボストンバッグの中を探って、病院坂は、一冊の本を取り出した。それは日本語に訳された、ガードル・ライアス氏の著作である。
「作家になるには、どうすればいいと思う?」
「……なんだ?アメリカ行きを諦めて、小説家を志望することにしたのか?」
「一般論だよ」
「さあ──新人賞にでも応募すればいいんじゃないかな。あるいはコネで、出版社との仲を仲介してもらうとか……自費出版って手もあるよな」
「こんな言葉がある。『作家になるためのもっとも簡単な方法は、人間をやめることだ』──よく言ったものだよね」
「誰が言ったんだ?」

西尾維新.きみとぼくが壊した世界(講談社ノベルス)

ねこです。

さっか に なるには にんげん やめるのが ちかみち。
にんげん やめて なに に なるのが いいのかな?

いろいろ かんがえた けっか わかりました!
ネコ に なるのが いちばん です。
わがはい は ねこ で ある とか ルドルフ と イッパイアッテナ とか
ネコ の ちょさく は めいさく ぞろい。

まって
にんげん やめるのは いいけど
ネコ に なる ほうほう かんがえないと。
うっかり ウミネコ に なったら こまります。
にんげん から ネコ に なる ほうほう の ほん が でる まで
にんげん やめるの ちょっと まったほう が よいです。

不気味で素朴な囲われた世界

ドラムってステージの上でひとりだけ座ってて、楽そうじゃん

「弔士くんギタリストになりなよ!お姉ちゃんはドラミストになるからさ!」
「…………」
 リボンつきの黄色くて優秀な、メロンパン好きの猫型妹ロボットの熱狂的なファンになるという意味だろうか?
 そんなわけがない。
「こぐ姉、それをいうならドラマーです」
「え?ああそうだっけ。しまったしまった、英国訛りが出ちゃったよ」
 小学生の頃イギリスに留学していた帰国子女という脳内設定を持つ姉である。弟のぼくはそれが噓だと知っている。
「そんなふざけたことを言ってないで。間違ったんだから、ちゃんと謝ってください」
 正式な謝罪を要求した。
「え……、あ、ごめんなさい……ドラマーをドラミストなんて言ってごめんなさい……ていうか英国にごめんなさい……」
 戸惑いながらも、国レベルで謝るこぐ姉。
 姉でなければ萌えているところだった。
「許してあげましょう」
 英国にかわって許してあげる、寛大なぼくだった。
「そうだよね。ドラミストだったら、『すごい霧』みたいな意味になっちゃうよね。あ、でもそれってロンドンっぽい?」
「ですから『どら』などという方言はありません」
「ふうん」
「でも、こぐ姉、ドラムなんて叩けるんですか?」
「ううん?叩けないよ?でもほら、ドラムってステージの上でひとりだけ座ってて、楽そうじゃん」
「………………っ!」
 衝撃の理由だった。
 そんな思想を持つ人間とバンドは組みたくない。

西尾維新.不気味で素朴な囲われた世界(講談社ノベルス)

ねこです。

こども の ころ キーパー とキャッチャー は ふとってる ひと の ていいち でした。
キーパー は はしりまわらないし キャッチャー は すわって いるし
なんとなく イメージ で きめられてたのかも。

そして ドラム も ふとってる ひと の イメージ が ありました。
いや それは「ゆれて ゆれて」の ひと の イメージ。
あと ドラム の ひと は ランニングシャツ きている イメージ も ありました。
これは きっと「きょう じんるい が はじめて もくせい に ついた」ひと の イメージ。
ほかにも ドラム の ひと は「かんじんなとき に いない」イメージもあります。
たぶん「このひと が ドラム」の ひと の イメージ。
ねこ なにか いろいろ かんちがい してるかも。

しょーじき さっき あげた ひとたち みても やっぱり ドラム たたける ひと かっこいい。
ねこ も ちょうせん したい けど
ドラム は たくさん たいこ ついてて ネコのて も かりたいくらい いそがしい。
ちょっと ねこ には むりっぽい。
しかたないので ねこ は ドラ たたく くらい に しておきます。
ほら ドラネコ って いいますし。

きみとぼくの壊れた世界

……噓をつくのは簡単だ。噓をつき続けるのが、難しいんだよ。好きなものを、好きでい続けるのが難しいのと同じでね。

「……噓をつくのは簡単だ。噓をつき続けるのが、難しいんだよ。好きなものを、好きでい続けるのが難しいのと同じでね。それは、そういうものなんだ」
「名言だね。うん……そうなんだよね。なんていうかね、みんなに噓をつかなくちゃいけなくって……家族にも友達にも、大好きなきみにも、噓をつかなくちゃいけなくって、噓をついてるのに笑わなくちゃいけなくって、噓をついてるのに笑いかけてもらえたりして、それって、世界に対して噓をついてるみたいな、そんな感じでね。そんな感じ。自分は、誰にも、受け入れてもらえないんだなって、そんな感想でしたとさ」

西尾維新.きみとぼくの壊れた世界(講談社ノベルス)

ねこです。

うそ を つく と その うそ を かためる ために さらに うそ を つく ひつよう が ある と いいます。
その けっか うそ を つきつづけていると だんだん くるしくなってきます。
その むかし エビチリ を うみだした ちんけんみんさん は いってました
「わたし の ちゅうかりょうり すこし うそ ある」と。
でも それは おいしい うそ なので だれも きず つけてません。

よく かんがえたら ほかにも たいやき は たい やいてないし
カップやきそば は そば やいてません。
でも おいしい ので これも おいしい うそ なのかな?
おいしい うそなら だいかんげいです!

ちなみに おねいさん は エビチリ より エビマヨは です。