スターティング・オーヴァー

特に差し迫った用がないとき、どれくらいの速度で歩くかっていうのは、幸せの指標の一つだと思うよ。ほんとにね。

 薄暗い街の中を、ヒイラギはすいすい歩いていく。歩くのが速いんだ。一人でいることに慣れている人間っていうのは、誰かに合わせて歩くことを忘れる上、いつでも「今ここ」に不満を持っていて、「ここにいたくない」と思っているもんだから、歩くのがとても速い
──っていうのが僕の持論さ。
 逆にいえば、「今ここ」に満足している幸福な人間っていうのは、ゆっくり歩くんだ。トキワとツグミなんか、まさにそれだったな。彼らは小突きあったり寄りかかりあったり見つめあったりして、とにかくおそろしくゆっくり歩くから、尾行するのも大変なんだよ。二人でいるだけですでに幸せなもんだから、急いでどこかにいこうとは思わないんだろうな。
 特に差し迫った用がないとき、どれくらいの速度で歩くかっていうのは、幸せの指標の一つだと思うよ。ほんとにね。

三秋縋.スターティング・オーヴァー(メディアワークス文庫)

ねこです。

ねこは さんぽのとき わりと テンポよく あるきます。
けっして げんじょうに まんぞく していないのではなく
いちにち いちにちを めいっぱい たのしむためです。

でも ねこの あるく スピードじゃ いけるはんい ちょっぴりです。
5さいじくらいの かんかく。
ほんとは となりまちまで ずんずん あるいていきたいです。

そのむかし おねいさんは じてんしゃで となりまちまで よく いってました。
あるいては いけないきょりも じてんしゃだと すいすいです。
うらやましい!
ねこも じてんしゃ こげるように なりたいけど たぶん あしが とどかない。
キックボードだったら のれるかな?
いつか キックボードで となりまちまでいく!
あらたな もくひょう できました。

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