テッパン

迷うってことは、どっちも捨てがたいってことだから、どっちを選んでも間違いじゃないってことさ。

「祖父さんから聞いた話を一つ教えてやるよ。俺が小さなころ、プラモデルを祖父さんに買ってもらった。何だったか覚えてないけど、二つあるうちのどっちにするか迷ってて、どちらかに決めなきゃならなかった。祖父さんは俺が決めるまで、黙って待ってくれたけど、その帰り道にこう言ってた。『いいか、最初にこっちだ!って思った方を選べ。迷うってことは、どっちでもいいってことだ。人間だって動物だ、いわゆる野性の勘ってのがある。最初にこれだ!って思ったものを選んどけば間違いねぇ。もちろん、迷ったっていいさ。迷うってことは、どっちも捨てがたいってことだから、どっちを選んでも間違いじゃないってことさ。人間ってのは、知らず知らずのうちに良い方を選ぶようにできてんだ。だから、後になって、あの時に違う方を選んでたら……なんて、みっともない後悔だけはするな』ってさ。いい話だろ。で『幸運の女神には前髪しかない。来たと思ったらパッとつかめ。でないと、迷ってる間に行っちまうぞ』だって。前髪しかない女神って、どんな頭してんだよって思った。ちょっと怖いよな……パンクバンドのヴォーカルじゃないんだからさ」

上田健次.テッパン(小学館文庫)

ねこです。

まよったときは どちらにしようかな を やります。
ああいうのって おや や きょうだい だったり
ともだち や ともだち の にいちゃん だったり
まわり の ひと の えいきょう で けいせいされていきます。

おねいさん の まわりでは てん の かみさま の いうとおり の あと
てっぽう うって バンバンバン
もひとつ うって バンバンバン
なのなのなのなのなのなのな

でした。なのなのな おおすぎせつ。

こういうのって ほんのちょっぴり こっち っていうのが あったりして
そっち に なるまで なのなの いいがち。
じはんき で どうじ に おすけど じつは ほんとう に のみたいほう はやく おしてる みたいな。

ほんとう は どちらにすべきか きまっているけど
かみさま の ひとおし が ほしい そんなときの まほうのことば なのかもしれません。

扉は閉ざされたまま

そんなもんさ。すべての行動に感動が添付されていると思うのは間違いだ

 骨髄バンクにドナー登録している人間が、全員骨髄を提供するわけではない。バンクというくらいで、ドナー登録した人間は、自分の骨髄の型を「預けて」いるのだ。自分と同じ型の患者が骨髄移植を必要としている場合にのみ、登録者に案内がかかる。いくら本人に提供する意志があったところで、自分と同じ型の患者がいないことには骨髄は提供できない。だから五月が「ご縁」と言ったのは、的確な表現といえる。
「で、どうでした?移植手術は」
 身を乗り出す石丸に、伏見は素っ気なく言った。「別に」
「別にって?」
「どうということはなかった、ということだよ。元気が有り余っているのに入院して、手術当日は麻酔で眠らされて、目が覚めた頃にはもう終わっていた。全身麻酔から覚めた後に多少気分が悪くなったのと、採取された腰がちょっと痛かったことだけが手術の証だ。あっけないもんさ」伏見は肩をすくめた。「むしろ、手術前日の入院の方が辛かった。六人部屋の病室に入ったんだけど、居心地はめちゃくちゃ悪かったな。病室の皆さんは病気で苦しい思いをしてるのに、こっちはぴんぴんしているうえに有給休暇を取ってごろごろしているだけなんだぜ。入院費用だって移植を受ける患者持ちだ。逆に肩身が狭かったよ。いいから早くやってくれ、って感じだった。感動もなにもありゃしない」
「そんなもんですか」
「そんなもんさ。すべての行動に感動が添付されていると思うのは間違いだ」

石持浅海.扉は閉ざされたまま(祥伝社文庫)

ねこです。

くやしなみだ いかり の なみだ かなしみ の なみだ
なみだには いろいろ ありますが
かんどうしたときも なみだ が でます。

おねいさん は とし を とって なみだもろく なってきましたが
なみだ の かず だけ つよくなれるよ りろん に よると
おねいさん の せんとうりょく は 530000に たっしているとか いないとか。

フリーザ と ごかく に わたりあえる おねいさん。
なくこ も だまる さいきょー の ちきゅうじん の たんじょう です。

せっかくなので クリリン の ぶん も おねがいします。


アイネクライネナハトムジーク

ミッキーはしかも、顔色一つ変えないんだぞ

「ややこしい外交問題に発展しちゃってるんだなあ」
「どうすればいいんですかね、課長」
 課長は口を真一文字に結び、唸るような声を上げた。それから、「俺にはどうすりゃいいかなんて分からないけどな、アドバイスできるとしたら」と言った後でビールを一口飲み、さらに焼き鳥にかぶりつき、串を引き抜いた。「この間、俺はな、家族でディズニーランドに行ったんだよ。最近は、ディズニーリゾートっていうのか?女房と娘が好きだからな、ついていった」
「家族思いですね」
「これも外交だ」課長は言う。「で、パレードがあったんだがな、最後、ミッキーマウスがみんなの前を通りながら手を振ってくれたんだ」
「ああ、でしょうね」
「俺は何とはなしに、一緒に合わせて、手を振ってみたんだ。ミッキーが振っている間、ずっと俺も」
「どういうことですか」
「ミッキーはあっちを向いてもこっちを向いても、ずっと手を振ってるんだよ。でな、あれは結構、きついぞ。こうやって、手を振るのはかなりきついんだよ。やってみろよ」
 やってみろよ、と言われて藤間も困惑するが、確かに右手をぶるぶる十秒ほど振っただけでも手首が痛くなった。
「それをあいつはずっとやってんだよ。大したもんだよ。相当、疲れるぞ。あれが仕事だと言ってもな、普通はできねえよ」
「仕事、とか言わないでくださいよ」
「ミッキーはしかも、顔色一つ変えないんだぞ」
「顔色って」藤間は、課長の顔をじっと見る。そこで話題が終わる気配があった。
 慌てて、「課長、その話から何を読み取ればいいんですか」と言う。
「俺に訊くなよ」

伊坂幸太郎.アイネクライネナハトムジーク(幻冬舎文庫)

ねこです。

まいにち パレード で て を ふる ミッキー。
たしかに かおいろ かえる どころか あせ ひとつ かかずに て を ふってます。
さすが みんな の アイドル ミッキー。
まね しろ と いわれても ちょっと むり。
まえ に まねきねこ の まね して て を あげて みたけど
あれも しんどかったくらい ですから。

たぶん めんせつ でも ビル の まどそうじ けいけん している ミッキー は ゆうぐう されそう。
あと もとアイドル みたいに て を ふること が しごと な ミッキーも。
こうしつ や おうしつ も て を ふるので おうぞくミッキー は ゆうぐう されます。
おうじさま は とくに こうとくてん。

そりゃ ミッキーじゃなくて ミッチーでんがな という ツッコミが きこえてきそうです。
だいぶ オチ が わかりやすくて けっこう です。
いや わかい ひと には もしかしたら つたわらないかも。

で この ぶんしょう から なに を よみとれば いんでしょう?