夏期限定トロピカルパフェ事件

死にはせんよ

 健吾は店のドアの脇に、腕組みをして仁王立ちしていた。白と青のラガーシャツにカーキ色のパンツ。ラガーシャツというか、健吾が着ると本当にラガーマンみたいだ。口をへの字にして、自転車を停めるぼくを睨んでいる。
「来たか」
「どうも、ご馳走になるよ」
「折角だ、たらふく食っていけ。……行くぞ」
 重々しく言うと腕組みを解き、健吾はドアを押す。途端、
「らっしゃいっ!」
 と掛け声が響いた。厨房の中には白い調理服に身を押し込めた、健吾よりひとまわり大きな髭面の男。男の威勢に負けじと、健吾も声を張り上げる。
「タンメン、激辛大盛二丁!」
「はいよ、タンメン激辛大盛二丁!」
え、激辛って。
「ちょ、健吾、ぼくは激辛は」
 背中をばしんと叩かれた。
「心配するな。舌が死ぬほどは辛くない」
「健吾はそうでも、ぼくはどうかな」
「死にはせんよ」

米澤穂信.夏期限定トロピカルパフェ事件小市民シリーズ(創元推理文庫)

ねこです。

タンメン と タンタンメン と ワンタンメン。
ねこには ちょっと くべつ むずかしい。
やさい たくさん が タンメン
からくて ひきにく のってるのが タンタンメン
ワンタン のってるのが ワンタンメン。

でも げきから な タンメンも あるので
げきから で やさい たくさん が げきからタンメン
げきから で ひきにく のってるのが げきからタンタンメン
げきから で ワンタン のってるのが げきからワンタンメン。

もう ねこ ついていけません。
そのうえ ときたまご はいってる ニュータンタンメン なんてのも あるので
げきから で ときたまご はいってるのが げきからニュータンタンメン。

メン の みち は なかなか に めんどう です。

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