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猫を抱いて象と泳ぐ

考えるのをやめるのは負ける時だ

 もちろん少年にも欠点があった。持ち時間をありったけ使うことに、罪悪感を持ってしまうのだった。マスターが決してイライラしない人だと知っているからこそ余計、これ以上待たせてはいけない、このままでは自分はマスターを怒らせた初めての弟子になってしまう、何としても速やかにマスターの期待に応えなければ……と局面よりもマスターの気持ばかりが気になってしまい、結局わけの分からない一手を指してしまう場合が、時折あった。
「ん?何でだ?」
 マスターはどんな時も見逃さなかった。それが考え抜かれた結果の手か、そうでないか、マスターにはすぐばれてしまうのだった。
「あの……えっと、だから……」
 少年が答えに窮していると、マスターはゆっくりその駒を元に戻し、
「何となく駒を動かしちゃいかん。いいか。よく考えるんだ。あきらめず、粘り強く、もう駄目だと思ったところから更に、考えて考え抜く。それが大事だ。偶然は絶対に味方してくれない。考えるのをやめるのは負ける時だ。さあ、もう一度考え直してごらん」
 と、言った。そして最後に、
「慌てるな、坊や」
 と付け加えるのを忘れなかった。

小川洋子.猫を抱いて象と泳ぐ(文春文庫)

ねこです。

パスカルさんは「にんげんは かんがえる アシで ある」っていってました。
にんげんは よわいけど かんがえるので えらい みたいな かんじ?
ねこは つよいし かんがえるので ちょーえらいです。
ねこは かんがえるのは とくいだけど おぼえるのは ちょっと にがて。
3ほ あるいて わすれる とりよりは ましですが
たいていのことは 3にちで わすれがち。
あー あれなんだったっけなーって おもいだせないこと しょっちゅう。

おもいだせないといえば 「おやこうこう」の「こう」のじ。
ひとの なまえで「たかし」で つかわれることおおいですが
あの もじを おもいだそうとすると 「かんがえる」のほうが でてきて
わけがわからなくなります。
スマホだして「たかし」って へんかんさせるときは まけるとき。
できるかぎり じりきで おもいだしていきたいです。