葉桜の季節に君を想うということ

男はね、瘦せ我慢の生き物なんだよ

「まさか、上京以来一度も帰郷していないのですか?」
「あたりまえだ」
「驚いた。上京して何年です。半世紀じゃないですか。みんな心配していますよ」
 今年は西暦二〇〇〇年である。
「とっくに忘れられてるよ、四男坊は」
「そんなことありませんって。親兄弟に元気な姿を見せてあげないと。ご先祖様もきちんと供養して」
「わかってるよ。わかってるけど帰っちゃだめなんだ。それが男なんだ」
 安さんはぐっと酒をあおり、叩きつけるように猪口を置いた。
「男はね、瘦せ我慢の生き物なんだよ」
 焼鳥屋のオヤジが知ったような口を利いて新しい銚子をよこした。
「我慢はできるんだけど、このごろやたらと故郷のことが思い出されてさ。歳を取るって嫌だねえ」
 安さんはしんみりつぶやいた。
(バカだねえ)
 その言葉は胸の中だけにとどめ、俺はすっかり冷めてしまったモツ煮込みに箸をつけた。

歌野 晶午. 葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

ねこです。

おとこは やせがまんの いきものだそうです。
ブシは くわねど たかよーじ ってことばが あるくらい。
なんだか「タカ!」「ユージ!」ってよびあう しぶめな おじさまたちが
うかんでは きえ うかんでは きえ しますが、
あんまり かんけいなさそう。

そのむかし グロンサンのCMで「かえりたいのに かえれない」って いってましたが
あれも やせがまんの いっしゅでしょうか。
ちなみに おねいさんの あぶらみ「たべたいけど たべられない」は
やせがまんではなく ただの ろうかです。

プチだんじきとか いちじき はやりましたが
あれも やせがまんの いっしゅ?
おなかは すくけど こころを みたす てきな?

プチだんじきは ちょっと むずかしいですが、
かつをぶし くわねど たかよーじで ねこも がんばっていきたいです。

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