別にと普通は、最悪の表現方法だな
「どうだった、新学期?」
瀬尾まいこ.そして、バトンは渡された(文春文庫)
私がそうめんと卵焼きを食卓に運び終えると、森宮さんが聞いてきた。
「別に何もないけど」
「出た、別に。別にと普通は、最悪の表現方法だな」
森宮さんは海苔やねぎをつゆが入った器に入れながら、不服そうな声を出した。
「森宮さん、なんか前もそんなこと言ってたね」
「うん。何もないことなんて絶対ないのにさ」
「森宮さんの会社はそんなに毎日出来事があるの?」
私はお茶を淹れると、席に着いた。
「あるある。別に何もない会社なんて、倒産寸前じゃん。よし、できた。薬味をぎっしり入れて、初めてそうめんは夕飯に格上げだな」
甘く炊いたしいたけにウズラ卵まで入れて、森宮さんはいただきますと手を合わせた。
「で、学校。休み明けだろ?なんかあった?ないわけないよな」
ねこです。
「べつに」と「だいじょーぶ」は ぜったい なにか ある とき の ことば って おねいさん いってた!
でも そういう ひと に かぎって ほんと の こと いってくれない。
しかも しつこく きく と おこりだす!
なんなのです。
そうやって なんとなく はなしづらくなって ぎくしゃく。
まったく もって よくない です。
ちなみに ほんとう に だいじょーぶ な とき は「ダージョーブイ!」っと
えがお で Vサイン する と いいらしいよ。
いま の わかい ひと には つうじない けど
40だい いこう の ひと には こうかてきめん。
ところで アーノルド・シュワルツェネッガー って
シュワルツェネッガー の ぶぶん もじに したとき
あってるか ちょっと ふあん に なるつぇねっがー?