年を重ねるということは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ。会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる。
「ナリキヨさーん」
森絵都.出会いなおし(文春文庫)
ナリキヨさんが足を止める。ふりむく。片手をふりあげる。空から蛍光の黄色をスプレーしたように、何もかもがまぶしくてよく見えないけれど、彼が笑っているのはわかる。
両手で手をふるなんて何年ぶりだろうと思いつつ、私は盛大に二つの手をふりまわした。
「ナリキヨさーん。今度は、一緒に、ごはん食べましょうねーっ」
蒸した空気の層の向こうで、ナリキヨさんも両手をふっている。
ああ、年をとるって、面白い。ナリキヨさんとの出会い、別れ、再会、別れ──その一連をおおざっぱに頭でたどり、心の底から私は思った。
年を重ねるということは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ。会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる。路上のかげろうと同化していくナリキヨさんの後ろ姿を見送りながら、私は泣きたいくらいに強く、面白い、面白いと思いつづけたのだった。
ねこです。
ねんれい を かさねる と あうのが じつに すうねんぶり なんてことも あります。
みっか あわざれば かつもくして みよ という ことば が ありますが
すうねんぶり に あうとなったら めっちゃ め を こすって
めぐすり さして みないと いけない レベル。
しりつ の ちゅうがく いったり べつ の こうこう いった こ を
えき で みかけたとき しらないあいだ に ギャルか してて
あれ?みまちがいかな?にてるけど……ちょっと こえ かけづらい
って なりがち。
かつもく かつもく。
がくせい じだい は ギャルか くらい で すみますが
おとな に なると けっこん していたり
こども うまれていたり かいしゃ おこしていたり
びっくりど も けたちがい。
おねいさん が いままでで いちばん びっくりしたのは
むかし はたらいていた かいしゃ の ひと が コロナさぎ で
ニュース に なっていたこと。
おねいさん めっちゃ め こすってた。
あれ?これは かつもく と ちがう?