ワンクリ」カテゴリーアーカイブ

クドリャフカの順番

自分に自信があるときは、期待なんて言葉を出しちゃあいけない

「どうも彼はね。期待って言葉を軽々しく使いすぎる」
「……別にいいじゃない。『期待』なんて、禁句ってわけでもないでしょ」
「いやいや」
 僕は右の人差し指を立て、二、三度横に振ってみせた。
「これでなかなか奥が深いんだ。文化祭が無事終わったお祝いに、摩耶花にも教えてあげよう」
「ふくちゃん、あのね」
「自分に自信があるときは、期待なんて言葉を出しちゃあいけない」

米澤穂信.クドリャフカの順番「古典部」シリーズ(角川文庫)

ねこです。

おしごとから かえってくる おねいさんを まちわびて。
おねいさん かえりがけに ちゅーる かってこないかな?って
きたい しつつ きょうも まちます。

どれくらい きたいしているかというと
バレンタインのひ の おとこのこくらい!

そういえば バレンタインのひの おとこのこ
まさに「きたい」してるひとほど じしんはない。
じしんが あるひとは きたい するまでもないもんね。
すごいイケメンが「チョコもらえるといいなー」なんて
きたいはつげんしてるのは ちょっと いやみっぽい。

あ おねいさん かえってきた!
ちゅーる かってきてくれたかな?
きげん よさげに はなうた うたってる!これは きたいできる!

……おねいさん じぶんの ぶんの コンビニスイーツだけ かってました。
ねこは「きたいは きんもつ」ってことばを おぼえました。

愚者のエンドロール

誰でも自分を自覚するべきだ。でないと。……見ている側が馬鹿馬鹿しい

「では一つ、話をしよう。堅苦しく考えなくてもいい。座興と思って聞いて。
 とあるスポーツクラブで、補欠がいた。補欠はレギュラーになろうと努力した。きわめて激しい努力だ。なぜそれに耐えられたのか。彼女はまずそのスポーツを愛していたし、またささやかでも名を成したいという野望もあったからよ。
 しかし、数年を経ても、その補欠がレギュラーになることはなかった。そのクラブには有能な人材が、その補欠よりもずっと有能な人材が揃っていたから。単純にね。
 その中でも極めて有能な、天性の才のある人間がいた。彼女は他のメンバーとは全く一線を画する存在だった。無論補欠の技量とは天と地の開きがあった。彼女はある大会で、非常に優れた活躍をした。大会全体を通じてのMVPにも選ばれた。そこでインタビュアーが彼女に訊いた。大活躍でしたね、秘訣は何ですか、と。彼女は答えて言った。
 ただ運がよかっただけです。
 この答えは補欠にはあまりに辛辣に響いたと思うけど、どう?」
 入須は再び俺に正対する。俺は喉の渇きを覚えたが、あいにく湯呑にもう茶は残っていない。わずかに残るお冷に手を伸ばす。
 その時、入須はぽつりと言葉を漏らした。いつも纏った女帝の衣を、つい脱ぎ落としたように。それは俺に言ったのではないのだろうが……。その言葉は俺にはこう聞こえた。
「誰でも自分を自覚するべきだ。でないと。……見ている側が馬鹿馬鹿しい」
 喉に流したお冷が、ひやりと俺を冷やした。

米澤穂信.愚者のエンドロール「古典部」シリーズ(角川文庫)

ねこです。

オータニさんみたいな ひとは ちがうかもですが
ふつーの ひとは じかくするの なかなか むずかしい。
おねーさんは わりと ふつーの ひととして いきてきたので
じかく できるようなことが まったく ありません。

でも わりと うんよく いきています。
なので「うんが よかっただけです」って じゅうぶん リアル。
あるいみ ノリ と うん だけで いきてる げんじつ。

なんとなく ドラクエやってても ラリホーとか マヌーサとか
かかりにくい きが します。
おねいさんの うんのよさも ゲームに はんえいするレベル。

うんのよさを じかくして いきていく おねいさんを
きょうも おうえんしたいと おもいます。

氷菓

ジョークは即興に限る、禍根を残せば噓になる

「お前、帰ったんじゃなかったのか」
「そのつもりだったんだけど、下からこの部屋を見上げたらホータローが女の子といるのが見えたからさ。さすがの僕も、出歯亀だけは未経験だからね」
 俺はその言い草を、里志から視線を外すことで無視する。これはこいつ流のジョークなのだ。だが、あまりに飄々と言うので、里志の物言いに慣れてない人間は、よくこいつの言うことを本気にしてしまう。
 どうやら千反田もその口のようだ。
「え、え、わたし……」
 さっきまでの静かな態度は消えうせて、面白いくらいにうろたえている。見掛けによらずこの娘は感情表現がストレートらしく、おろおろとなにかを言おうとしては詰まる様は、わたしは現在うろたえていますよと全身で訴えているようだ。見ている分には楽しいが、放っておくわけにもいくまい。
 幸い、里志のジョークを暴くのは簡単だ。一言訊けばいい。
「本気で言ってるのか?」
「まさか、ジョークだよ」
 ほっと千反田から緊張が抜けるのがわかった。里志のモットーは「ジョークは即興に限る、禍根を残せば噓になる」なのだ。

米澤穂信.氷菓「古典部」シリーズ(角川文庫)

ねこです。

ジョークが ジョークとして つたわらないと めんどくさいです。
こいきな ジョークを いえる ひとは すごいと おもいます。
にほんごでは じょーだん なんて いったりもしますが
えいごでも にほんごでも 「じょー」ってはいってる じじつに きづいてしまいました。
ジョーさんとか ジョージマさんとか かんけいしているのかも。

そういえば そのむかし マイケル・ジョーダンさんという バスケットボールのかみさまみたいな ひとが
きゅうに バスケ いんたいして やきゅうに ちょうせんする じょーだんみたいな はなしが ありました。
1ねんかん やきゅうに うちこみ バスケかい そく ふっき。
あれは ジョーダンなりの じょーだんだったのでは?みたいな ダジャレが
にほんじゅうで 32,292かいくらい いわれてました。
ほんとのところは おとうさんとの やくそくだったらしいです。

ジョーダンさん さいきん なにしてるかな?
って おねいさんの エアジョーダンみながら おもいを はせることにします。