じゃない方の渡辺

自分だって好きか嫌いかでいろんなことを選別している癖に、選別されることは理不尽だと思っていたんですから。

 学力テストだったらわかり易くていいのにと思いました。学力テストなら七十点だったら合格で、六十九点だったら不合格とか、わかり易いですから。
 でも私が受験した専門学校では学力テストはありませんでした。過去の作品の資料を提出するのと面接だけでした。これじゃ、どうしたら合格できるのかわかりません。自分にそうした才能があるのかもわかりません。
 そうです。絵のコンクールと一緒です。そもそも絵には点数を付けられませんからね。この絵は七十点、こっちは六十九点なんて。上手い下手の差だって指摘するのは難しいんじゃないでしょうか。受賞した絵の中には随分下手なものもありましたから。
 結局好きか嫌いかなんですよ、絵の評価なんて。そんなことで選ばれたり選ばれなかったりするのは、不公平だと思いました。腹も立ちました。
 子どもだったんです。自分だって好きか嫌いかでいろんなことを選別している癖に、選別されることは理不尽だと思っていたんですから。

桂望実.じゃない方の渡辺(幻冬舎文庫)

ねこです。

よのなか すきな もの と きらい な もの で わかれて います。
とくに おんなのこ は すき と きらい だけで ふつう が ないって
クリィミーマミ の うた で べんきょう しました!

だから おんなのこ が はなびらうらない で「すき きらい すき きらい」ってやるのは
り に かなって いる!

でも いっぽう で「あきすとぜねこ」って うらない は すき と きらい だけ じゃ なく
「あいしてる」とか「ともだち」とか「ぜっこう」とか でてくる。

こっち は もしかして おとこのこ よう?

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