ふたりの距離の概算

黒い猫でも白い猫でも、菓子をくれるのはいい猫だ

「狙ったように来たわね」
「なにを」
 それには、大日向がおどけて答える。
「いまからお菓子の箱を開けるのだ」
 なんと。欲望のおもむくままに言う。
「腹が減って倒れそうなので分けてください」
 伊原が「素直すぎて裏がありそう」と呟くのを聞き流し、机を囲む輪に加わる。
 お菓子というのは、箱に入ったポテトチップスだった。「チップスサツマ」と書かれているので、ジャガイモではなくサツマイモのチップスだろう。放課後の地学講義室でこうして菓子を広げるのは初めてではない。家で余った中元や歳暮を千反田がよく持ってきた。ただ今回のポテトチップスは、それらとも趣向が違う。
「これ、誰が持ってきたんだ」
「あたしです」
 と大日向が小さく手を挙げる。
「なんですか、あたしのポテトチップスじゃ食べられませんか」
 どうしてそんなことを言い出したものやら。
「黒い猫でも白い猫でも、菓子をくれるのはいい猫だ」

米澤穂信.ふたりの距離の概算「古典部」シリーズ(角川文庫)

ねこです。

あんぱんを くれる せいぎのみかたは いいアンパンマン。
おかしを くれる ねこは いいねこ。

ねこは ハロウィンに おかしを くばることに します!(ばばん!)
でも なんの おかし くばるといいかな?

きんぎんの つつみがみに つつまれた まぐろとか
フルーツあじの かんてんゼリーとか
ざくざく はざわり おいしい おこしとか
いまの わかいこ よろこばなそう。

いろいろ かんがえた けっか
ねこ とっておきの おかし「ビスコ」を よういして まちます。
ビスコは さいきょーの おかし。
おいしくて つよくなる!って かいてあるし。
さっそく かってきます!

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