ブロードキャスト

だけど、飛ぼうとしている側は、本当にできるって信じてるんだ。周りを気にしちゃ何もできない。

「ドラマやアニメを好きな人はたくさんいて、俳優や声優や脚本家とか、それらを制作している人にもファンはたくさんいるのに、制作者を目指している人はオタク扱いされるのって、どうしてだろうね?」
 委員長の問いかけに、入学直後の僕なら、わからないと首を横に振ったはずだ。そもそも、僕もオタク扱いする側だった。だけど、ドラマ作りに、真剣に二作品も関わった今なら、別の答え方ができそうな気がする。上手く言えるかどうかは自信がないけれど。
「実際、気持ち悪いんだと思う。ドラマやアニメは好きだけど、自分とは別世界の人たちが作っている、と切り離して考えている人が大半なんじゃないかな。そういう人たちが、身近なところで、特に、自分より劣っていると見下しているヤツが、そこに向かおうとしているのを見ると、無謀なことをしているな、ってあきれてもおかしくないよ。傘をさして屋上から飛び降りようとしているヤツを、眺めているような、感覚かな?」
 僕のぎこちない説明に「なるほどね」と委員長は真面目な顔で頷いてくれている。隣にいる、堀江くんも。僕は続けた。
「だけど、飛ぼうとしている側は、本当にできるって信じてるんだ。周りを気にしちゃ何もできない。憧れの世界に行けるなら、オタクで上等!っていうふうに」

湊かなえ.ブロードキャスト(角川文庫)

ねこです。

よく Xや YouTubeの ショートどうがで
ネコが とびうつるのに しっぱいする どうがが ながれてきます。
あきらかに だめなのもあれば なんで そのきょりで とどかない?って
びっくり するものも。

でも あのネコだって とべると しんじて とんでます。
たとえ そのあとに しっぱいが まっていても、
とばないことには たなの うえには たどりつけないのです。

ねこは いつでも チャレンジャー。
しっぱいなんて きに しません。

あこがれの たなの うえに いけるなら
ネコじょうとう!って きもちです。
もしかしたら ネコって そういう いきものなのかも?

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