似合うのと、似合い過ぎるのは、違うのか
「小花柄は好きなんですけど……。色合いも好きなテイストだし」
尾形真理子.試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。
わきの壁にある鏡で、全身を映してみる。やはり似合うことには間違いない。これなら良太郎も間違いなくかわいいと言ってくれるだろう。スカートの色は、今日のネイルにもぴったり合っていた。
「何か、気になる点がございますか」
やわらかい口調で、店員が聞いてくる。
「うーん」
メイコは確かに、何かが気になっている。でもそれが何なのかが、わからなかった。
「お似合いになり過ぎることでしょうか?」
店員にそう言われて、メイコはハッとした。
そうかもしれない。似合うのと、似合い過ぎるのは、違うのか。そのふたつが別のものだと思うと合点がいく。
新しい服を着ているのに、なぜか気持ちがリフレッシュしない。お気に入りのスカートなら何枚あってもいい。小花柄ならいくつ持っていてもいい。それでは何も変わらないのだ。
ねこです。
そのむかし ふじ には つきみそう が よく にあう
って だざいさん が いっていました。
ふじ には つきみそう が にあいすぎる
では ないところに だざいさん の こだわり を かんじます。
メロス には せいじ が わからぬ ように、
ねこ には にあう と にあいすぎる の くべつ が わかりません。
そういえば まえ に エリザベスカラー つけられたとき
「おにあいですよ」
って いわれたけど ねこ よくわかりませんでした。
これは にあってるの?にあいすぎてるの?
おねいさん も まんぞくげ な かお してたし にあってる で いいのかな?
でも せっかくなら ライオンみたいな たてがみ の ほうが よかったです。