月別アーカイブ: 2023年10月

試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。

似合うのと、似合い過ぎるのは、違うのか

「小花柄は好きなんですけど……。色合いも好きなテイストだし」
 わきの壁にある鏡で、全身を映してみる。やはり似合うことには間違いない。これなら良太郎も間違いなくかわいいと言ってくれるだろう。スカートの色は、今日のネイルにもぴったり合っていた。
「何か、気になる点がございますか」
 やわらかい口調で、店員が聞いてくる。
「うーん」
 メイコは確かに、何かが気になっている。でもそれが何なのかが、わからなかった。
「お似合いになり過ぎることでしょうか?」
 店員にそう言われて、メイコはハッとした。
 そうかもしれない。似合うのと、似合い過ぎるのは、違うのか。そのふたつが別のものだと思うと合点がいく。
 新しい服を着ているのに、なぜか気持ちがリフレッシュしない。お気に入りのスカートなら何枚あってもいい。小花柄ならいくつ持っていてもいい。それでは何も変わらないのだ。

尾形真理子.試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。

ねこです。

そのむかし ふじ には つきみそう が よく にあう
って だざいさん が いっていました。
ふじ には つきみそう が にあいすぎる
では ないところに だざいさん の こだわり を かんじます。

メロス には せいじ が わからぬ ように、
ねこ には にあう と にあいすぎる の くべつ が わかりません。

そういえば まえ に エリザベスカラー つけられたとき
「おにあいですよ」
って いわれたけど ねこ よくわかりませんでした。
これは にあってるの?にあいすぎてるの?
おねいさん も まんぞくげ な かお してたし にあってる で いいのかな?
でも せっかくなら ライオンみたいな たてがみ の ほうが よかったです。


逆ソクラテス

ブタゴリラ君は、そんな綽名をみんなに許している時点で、寛容で、大物だよ

 渋谷亜矢のこと、覚えてますか?と言うと磯憲は少し首をひねり、記憶をたどる顔になった。目立つ存在で、クラスの中心にいた彼女であるから、よく覚えているだろうと思っていたため、その反応は意外だった。しばらくして、「ああ、渋谷亜矢か。厳しい人だったな」と懐かしそうに言う。「実は、渋谷亜矢みたいなタイプの子はいつの時代も、毎年というわけではないけれど、いるんだよ。頭が良くて、口が達者で、リーダーになるような」
「へえ」
「だから、印象がむしろ散漫になっちゃうんだ」
「『ドラえもん』のジャイアンと、『キテレツ大百科』のブタゴリラの区別がつかないような感じですかね」
 磯憲は笑って、「ブタゴリラ君は、そんな綽名をみんなに許している時点で、寛容で、大物だよ」と言う。
「確かに」僕も言ってしまうが、磯憲ははっとして、「それはそれでブタやゴリラに失礼か」と気にした。
「あの時、先生に訊いたのを覚えていますか?」

伊坂幸太郎.逆ソクラテス(集英社文庫)

ねこです。

キテレツ と いったら ブタゴリラ。
ブタゴリラ は かんよう で おおもの です。

“ゴリラとブタゴリラ・どっちがゴリラ”とかいう
なぞ の サブタイトル を ゆるす ふところ の おおきい ブタゴリラ。
“なんでモテるの!?べんぞうさんとブタゴリラ”とかいう
しつれい きわまりない サブタイトル をも きょよう する ブタゴリラ。
“ゲロゲロ!しょうべんこぞうになったブタゴリラ”とかいう
むちゃ な サブタイトル にも かかん に ちょうせん する ブタゴリラ。

もう これは ブタゴリラだいひゃっか と いっても かごん では ありません。

そういえば スイミンぶそく って うた が ありますが
けっきょく どうして こんなに ねむいの って なぞ の まま で おわって ます。
でも ねこ きづきました。

スイミンぶそく の まえ の OP で
ねむれない よる きみ の せい だよ って うた を うたって いるので
スイミンぶそく の げんいん きっと これです!
つまり はじめて の チュウ!
これです!

ねこ も スイミンぶそく に ならない よう
はじめて の チュウ には きをつけて いきたいです。