私のこと、忘れないで欲しい
「ねぇ」
永山千紗.マインドエラー(文芸社文庫)
不意に果瑠が声をかける。
「うん?」
「私にもしものことがあったら、快と仲良くしてやってね」
思わぬ頼みごとに章敬は当惑した。
「もしものことってなんだよ」
「また、いつ生きてるのが嫌になるかわからないからさ」
何と答えたらいいのかわからず、「何言ってんだよ」と小声で言いながら曖昧な感じで頷いた。
「それと……私のこと、忘れないで欲しい」
「だからぁ」
もう一度、“何言ってんだよ”と続けようとして果瑠の顔を見る。
ねこです。
ひと は いま を いきているので いそがしい と ついつい いろんなこと わすれがち。
あれだけ せんせい が「しけんでるぞー」って いっても わすれちゃう。
もしも の ことが あったとき そのひと の ことを おぼえていようと するのだけど
きおく は じょじょ に うすれて きえてしまう。
スーパーファミコン の ドラゴンクエストⅢの「きおくシステム」みたいに
じゅうような かいわ を こころ に きざんで「ふかく おもいだす」ことが できたら いいのに。
おねいさん も きおくシステム で ねことの かいわ いっぱい おぼえておいて ほしいです。
にゃー
にゃーにゃにゃー
フフフン
あれ?これって おもいだす ひつよう ある?