ワンクリ」カテゴリーアーカイブ

15歳のテロリスト

唯一、スノードロップだけが自身の色を与えた。その日から、雪は白くなった

「篤人!」走りながら、アズサが口にした。「そういえば、スノードロップって咲いた?」
 耳を疑った。「この状況でなんだよ」
 暢気すぎる、とアズサを睨む。けれど、彼女の目つきは真剣だった。
「だって、もう、会話できなくなるから」
 それはそうかもしれない。
 この後、事態がどう転ぼうと、ボクが逮捕されることは間違いない。留置場に入れられ、鑑別所に入れられ、ボクとアズサが会話するチャンスは一生来ないだろう。
 きっとアズサも分かっているはずだ。
「もうすぐ蕾をつけそう」ボクは答えた。「そんなに聞きたかったの?」
「篤人、スノードロップの伝承には、こんなのがあるよ。雪は本来、無色だった。だから、雪は色を分けてほしいって花々に頼んだけど、皆に断られる。唯一、スノードロップだけが自身の色を与えた。その日から、雪は白くなった」
 彼女は走りながら、よどみなく語った、
 もしかしたら、ずっと用意していたセリフなのかもしれない。

松村涼哉.15歳のテロリスト(メディアワークス文庫)

ねこです。

このまえ とーきょー きんぺん でも ゆき が ふりました。
ゆき が ふる と ほごしょく に なる ので ねこ てき には
ここぞ と ばかり に かつどう したい ところ ですが
あまり の さむさ に かつどう げんかい はやめ。

おねいさん の へや は こたつ ないので
こたつ で まるく なる こと なく ふとん の うえ で まるく なって いました。
ふとん は ふかふか していて あたたたたたかくて さいこう です。
ふとん を はつめい した ひと を ひょーしょー したい くらい。

でも おねいさん は ねながら ふとん を けとばして しまうこと も しばしば。
きっと くろい こころ が あばれている の かも?
おねいさん は もっと とうめい な こころ を もって ほしい です。

罪の余白

人は、遺伝子を残すために生きているのではない。物語を刻むために、生き続けるのだ。

 進化には目的はない、という結論はひどくむなしいものに思えた。命を賭けた失敗が次の世代に活かされないのなら、ただの死に損じゃないか、と憤りすら感じた。頭の中には、首が短いためにエサを採れずにやせ細ったキリンのイメージがあった。
 じゃあ、どうして生きるんだろう。
 安藤は疑問よりも苛立ちを込めて思った。子孫を残すため?だったら子どもを作れない人間は生きている意味がないことになるのか?中学生らしい真剣さで考え続けた。当時は好きな女の子もおらず、自分が結婚して父親になる日が来るとは想像もできなかった。そのうちに別のことに興味が移り、考えるのをやめてしまった。
 けれど今、安藤はその答えがわかったような気がしていた。
 人は、遺伝子を残すために生きているのではない。
 物語を刻むために、生き続けるのだ。
 何が好きで、何が嫌いで、何が怖くて、何が得意で、どんな癖があって、何を考えていて、何をして、何に笑ったか。

芦沢央.罪の余白(角川文庫)

ねこです。

あんぱん の かお を もつ あの せいぎ の みかた も
なんの ため に うまれて なに を して いきる の か
って テレビ の まえ の おともだち に といかけて います。

ねこ は なぜ うまれて きた の だろう。

あんまり かんがえた こと なかった けど
きっと もふもふ を ふりまく ことで せかい に へいわ を もたらす
たぶん そんな しめい を おって いる き が します。

おねいさん は もふもふ してない ので せかいへいわ に こうけん できない!
これは ねこ だけ の とっけん!

がんばって これからも もふもふ を ふりまいて いきたい です。

シーソーモンスター

昭和のバブル時代のころは、核兵器問題と嫁姑問題と、西武ライオンズが強すぎる問題の三大難問があって

「あなたたちにはぴんと来ないかもしれないけどね、嫁姑問題ってすごいんだから。昭和のバブル時代のころは、核兵器問題と嫁姑問題と、西武ライオンズが強すぎる問題の三大難問があって」
「そうなんですか」鵜呑みにしたわけではないが、尊敬する相手が目の前で喋ってくれている現実が容易には受け止められず、僕はそう言う。
 くだらない冗談だと分かっているのか、中尊寺敦は、はん、と鼻で笑う。
「おばあちゃんはギャグも古臭い」
「そのおばあちゃんに溺れているところを助けてもらったのは、どこの誰なのか」
 中尊寺敦は苦笑し、頭を掻いた。

伊坂幸太郎. シーソーモンスター (中公文庫)

ねこです。

もり かんとく ひきいる せいぶライオンズ は ほんとう に つよすぎ でした。
かくせいざい うたず に ホームラン うとう の ひと や
ホームラン うって いっしゅう して バックちゅう で ホームイン する ひと
いま は つるつる だけど とうじ は トレンディエース の ひと など
それは それは さいきょう でした。

その もり かんとく が そのご ベイスターズ の かんとく に なった とき は
ベイスターズ が つよすぎる もんだい ぼっぱつ か? と おもった の ですが
ぎゃく に おどろく ほど かてなくて ベイスターズ が よわすぎる もんだい が ぼっぱつ。
2ねんめ なんて かいまく から さいかい どくそう。

そのまま いわゆる あんこくじだい に とつにゅう してしまう の でした。

でも へんに ちゅうとはんぱ な じゅんい で のらりくらり してたら
DeNA に みうり しなかった かも なので いま の ベイスターズ が ある のは あるいみ もり かんとく の おかげ かも?