「ええ。けれど雨もいいものです」
旅先で目にする美しい光景、新鮮な体験は、誰かと分かち合えたほうが、もっといい。
原田マハ.さいはての彼女(角川文庫)
自然と目を閉じる。雨に濡れた小鳥が森深い巣へ帰り着いたように、一瞬で眠りに落ちてしまいそうになる。
バトラーがワインクーラーに冷えたオレッツァを持ってきた。磨き上げられたグラスに彩りの森が映りこむ。その中に、弾ける泡とともに澄んだ水が注ぎこまれる。
「あいにく、雨ですね」
さきに語りかけたのは、私のほうだった。バトラーはにっこりと笑って、ボトルネックを白いリネンで拭き取り、静かにワインクーラーに戻しながら言った。
「ええ。けれど雨もいいものです」
その言葉は、そのまま私の心のもやを洗い流す清らかな雨そのものになった。
ねこです。
あめ の ひ は おでかけ できないので ちょっと ざんねんです。
そういう ひ は おねいさん も コーヒー いれて ほん を よみます。
あまおと が リラックスこうか を もたらし どくしょ に ぼっとう できます。
あんしんして どくしょ できるのは いえ の なかで ぬれず に よめるから。
にんげん は あめ の ひ も どくしょ するために いえ を たてたのでは?
ねこ の せつ ちょっと かのうせい ありそう。
ねこ も いえ の なか から まどごし に しゅんしゅん ふる あめ を じっと みます。
ノラネコ は あめ の ひ どうしているのかな?
どこか の のきした で あめ が やむのを まつのかな?
こうえん の アスレチック の した で まるまっているのかな?
そんなこと かんがえながら ねこ は まどから そと を みています。
でも いろいろ かんがえてると おなか すいてきちゃう。
ねこ も おやつタイム に します。