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観覧車

男は、噓をつくのだ。

 唯は、両手で顔を覆った。嗚咽が、静かな車内に切れ切れに流れる。
 あたしも信じていた。
 貴之は、自分から望んであたしを捨てたのではないと。
 誕生日のプレゼントを楽しみにしていて、と彼は言った!
 だが。
 男は、噓をつくのだ。
 決してついてはならない、噓を。

 雨に濡れてすっかり色の抜けた白い花びらが、どこからか運ばれて来て窓ガラスに貼り付いた。唯の瞳の中で、花びらが静かに流れて、消えていった。

柴田よしき.観覧車(祥伝社文庫)

ねこです。

おとこ は うそ を つく。
うそ を つくと はな が のびる にんぎょう も
おおかみ が くるぞー と うそ つく しょうねん も
おいしいうそ の ちんけんみんさん も おとこでした。
けしからん よのなかです。

うそつき は どろぼう の はじまりって きいたことが あります。
いきつくさき は ルパン。
ねこ は こころ を ぬすむ こいどろぼうなら ちょっと ありだと おもいます。