世界は「 」で満ちている

いつだって誰だって、簡単にひとりになる

「俺 のことは気にしないでいい」
 優しい声色なのに、 拒絶しているように聞こえた。
「……それは、今のこの状況 のこと? それとも、ずっと?」
「どっちも。 由加は、今ひとりでいるから、同じような俺を気にしてるだけ」
「そんなことないよ。カラオケで会った日に、ゆうくんとこれからは話をしようって思ったもの」
 そう言うと、ゆうくんはますます 困ったように 眉 を下げる。
 どうしてわたしの言葉でそんな顔をするのかわからない。
「それでも、 俺と由加 は 違うから」
 なんでそんなこと言うの。違うってなにが。違っていたらどうして、だめなの。
「ひとりもの同士でつるんでも、結局、ひとりものだよ。それに、いつだって誰だって、簡単にひとりになる。いろんな理由で。俺らだけじゃない」
 ……わたしに友だちがひとりもいなくなったように。

櫻いいよ.世界は「 」で満ちている(カラフルノベル)

ねこです。

ひとは だれだって ひとりになるらしいです。
ねこには おねいさんが いますが もしかしたら ひとりになってしまう かのうせいも あるかもです。
おねいさんが おでかけして このまま かえってこなかったら ひとりになってしまいます。
ねこに ないしょで ひとりたびなんてされたら こまります。

さいしょは たなのうえの おしフィギュアを おとしたり
ティッシュを わしわし ひきだしたり
じゆうきままを たんのうしますが やっぱり ふあんに なってきます。
あーあー ねこも かんたんに ひとりになってしまいます。

でも よくかんがえたら ねこも ひとりって いっていいの?
「ひと」だから「ひとり」なのであれば
「ねこ」の ばあいは「ねこり」?
「ひとっこひとり」も「ねこっこねこり」
おざきほーさいさんの「せきをしてもひとり」も「せきをしてもねこり」
あの「げきだんひとり」さんも「げきだんねこり」さん。
「ひとりずもう」ならぬ「ねこりずもう」はちょっとかわいいので ずるいです。

なんだかねこねこしてきました。
ねこも おねいさんみたいに「ねこりたび」したいです。

私はあなたの瞳の林檎

何でもそうだけどそれをしたい奴とそれをする人になりたい奴がいて、それをしたい奴の方が本物だよな

「読めないなら読まなくってもいいですよ。こういうのって読まなきゃみたいな強制になるとこちらも心苦しいんで。興味が湧いたらでいいですよ。それに、感想言わなきゃとかも思わないでくださいね。どうせ面と向かって悪くはなかなか言えないだろうし」
 あ、フェアじゃん。こういうのいいな、と私は思い、ビンちゃんと三人で飲みに行っていろんな話をする。確かに高橋くんは自分の才能を疑ったことはないらしい。
「でも自分の才能が人に認められるかどうかは別なんで」
 そうか~。私はお酒が弱いのでちゃんと話をしたいのに酔っぱらい始めてわーわーつまんないことを言い出す。絵を描くのが辛いとか才能ってどうやって開発するのかとか。
「つか 松原、絵を描きたいのか絵描きになりたいのかどっちなんだよ」
 とすっかりタメ口になった高橋くんが凄い本質的なところをついてくる。
「何でもそうだけどそれをしたい奴とそれをする人になりたい奴がいて、それをしたい奴の方が本物だよな」

舞城 王太郎.私はあなたの瞳の林檎(講談社文庫)

ねこです。

それを したいやつのほうが ほんもの。
ねこは したいことが いっぱいあります。
まずは ニンジャ。
シュシュッと しゅりけん なげたり
ムササビのじゅつで そらを とんだりしたい。

あと ユーチューバーになって ねこの おでかけどうがも アップしたい。
くさむらとか へいのうえとか やねのうえとか ねこめせんで おとどけ。
まちが いちぼうできる のぼりやすい けやきのうえから ライブはいしんしたり
すてきな みずたまりも しょうかいするよ!

ほかには わんこたいやきやさんも ひらきたい。
「はい どーんどん。はい じゃーんじゃん」っていいながら
たいやきを おわんに いれていくよ!
ぜったい みんな すきなやつ。

ねこは ほんものなので どれも なれるきがします。
でも どれもちゅうとはんぱになって
ニンジャの かっこうしながら わんこたいやきを おわんに いれるところを
ライブはいしんするねこに なりそうです。
それは ちょっと こまります。

三千円の使い方

お花は足がないのよ。つらくても苦しくても、そこにいるしかないの

「ちゃんと言っていきなさいよ、庭の水やりができないじゃない」
 あさっての方向から 小言 を言われて驚いた。そこで、自分が勝手な思いこみで彼女に怒りをぶつけていたことに気がついた。
「すみません」
 考えてみれば、琴子さんみたいな人が、こちらから相談したのならともかく、頼まれてもいないのに、人の事情に首を突っ込んでくるはずがない。
「秋といえど、まだ、暑いんだからね。そろそろ、 秋 蒔きの白菜とか絹さやの種をあげようかと思ってうかがったら、誰もいなくてお庭の花がしょぼんとしているんだもの。かわいそうでびっくりしちゃった。慌ててお水を 撒いて」
「ありがとうございます」
「お花は足がないのよ。つらくても苦しくても、そこにいるしかないの。植えたのは人の勝手な事情なのよ。だから、ちゃんと責任もって」
 この人は、花と畑のことになるとムキになる。そこがかわいいんだが。

原田ひ香.三千円の使いかた(中公文庫)

ねこです。
なんと!おはなには あしがないのです!
いえ、すみません。しってました。
おはなは あしの かわりに ネッコがあります。
なんとなく ネコっぽいので しんきんかんわきます。
ねこは たいふうで かんたんに とばされますが
おはなは ネッコで ふんばります。
ふんばりりょくは おはなのほうが うえ!
あ、でも たんぽぽの わたげは かぜに のって とんでいきます。
あれはあれで うらやましい。
ねこの とばされるとは わけがちがいます。
ねこも わたげみたいに ふわふわとんで いろんなところに たびしたい。
もうちょっと わたげみたいな ふわふわかんを めざしてみます。