インビジブルレイン警部補姫川玲子

それが今、自分は、どうしようもなく、嬉しいんだ。

『この前の、ラウンジじゃ……なんですよね』
「ええ……別のところの方が、私は」
『どこが、いいですか』
 とてもじゃないが、そんなことを考えられる状態ではない。
「決めてください……あなたが」
 姫川はしばらく間を置いてから、六本木ミッドタウンのホテル内にあるカフェレストランを指定してきた。時間は、今から一時間後。
「分かりました……必ず、伺います」
『じゃあ……のちほど。失礼します』
 電話を切る。
 ふいに、自分の体が重いのか、軽いのか、車内が暑いのか寒いのか、そんなことも、よく分からなくなった。
 会える。もう一度、姫川玲子に。
 そう思うと、強烈な浮遊感が腰の辺りを押し上げてくる。だが、どんな顔をして会ったらいいのかと考えると、急にシートに穴が開いて、墜落していきそうになる。
 赤信号だろうか。ゆっくりとエルグランドは停止した。
「……兄貴。誰かと、会うんですか」
 ああ、会うんだ。
 なんのために会うかは、自分でもよく分からないが、とにかく、会うんだ。
 それが今、自分は、どうしようもなく、嬉しいんだ。

誉田哲也.インビジブルレイン警部補姫川玲子(光文社文庫)

ねこです。

ひとは あうと うれしくなる あいてが いるみたいです。
ねこは おねいさんに あうと うれしいですが
ほかの にんげんは ふつーです。

でも ちゅーるくれる ひとは とくべつ。
まいにちでも あいたい。
これが あうと うれしくなるって やつですか?

おねいさんも もしかして ちゅーるめあてで
ひとと あっている かのうせい?
なんか しってはいけない ひみつを しってしまったかもしれません。

こんど おねいさんからもらう ちゅーるの でどころを
かいめいするために あとを つけてみたいとおもいます。

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