秋期限定栗きんとん事件 下

誰かと一緒にいる理由を言葉にしようとするのは、なにかと間違いのもとだと思う。

「ねえ」
 声は明るいけれど、俯いている。
「ねえ。小鳩ちゃんってさ。……あたしの何が好きでつきあってるの?」
 何と言われると、いろいろなんだけど。
 だけど、デートに遅れた彼女に「ごめん、待った?」と言われれば「いや、いま来たとこ」と答えるように、その質問への回答をぼくは既に用意している。親指についてしまったアヴォカドペーストをペーパータオルで拭いながら、ぼくは答えた。
「誰かと一緒にいる理由を言葉にしようとするのは、なにかと間違いのもとだと思う。わかるでしょ?」
 仲丸さんは黙ってホットコーヒーを一口飲んで、それから顔を上げて笑った。
「ぜんぜんわかんない」

米澤穂信.秋期限定栗きんとん事件下〈小市民〉シリーズ(創元推理文庫)

ねこです。

❝ひとを たすけるのに りゆうが ひつようか?
ひとが いきるのに りくつが ひつようか?❞

って FF9の ジタンも いってました。
おなじように
だれかと いっしょに いるのに りゆう ひつようなし!
ねこは おもいます。

なんとなく いごこちよくて いっしょに いられる あいてなら
りゆうなんて ひつようなくない?

ねこが おねいさんと いっしょに いるのも りゆうは ありません。

……

え?えさを くれるからじゃないかって?

そういう みもふたもないこと いってはいけません。
えさだけじゃなく ちゅーるもってことは おねいさんには ひみつです。

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