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スワン

ここにはなんでもあるけれど、ほんとうにほしいものはない──

 日本最大級のショッピングモールには県外からくる人たちも多いと聞くが、やはり大多数は周辺に暮らす地元民だ。前を向いたまま波多野が尋ねてくる。
「片岡さんもスワンっ子なの?」
「……わたしは、『ららぽーと』のほうが近いから」
 三郷からひと駅のところにある、こちらも巨大なショッピングモールだ。スワンともたった三駅しか離れていない。
「そんな近くにふたつもつくらなくていいのにね。贅沢というよりわびしい気がしちゃうよ」
 中学時代、地元の友だちとつるむときは『ららぽーと』、ちょっとおめかししたいときは『スワン』と使いわけていた。地元の友だちと距離を置き、高校に進学し、どちらからも足が遠のいた。四月のあの日も、ひさしぶりの訪問だった。
 ここにはなんでもあるけれど、ほんとうにほしいものはない──。

呉勝浩.スワン(角川文庫)

ねこです。
さいきんの ショッピングモールは どこも にたような おみせばかりで
あたらしく オープンしても いこうかなとは ならない げんじつ。
データぶんせきが いくところまで いきついてしまった けっかなのかも。

かわさきでは ラゾーナという ショッピングモールが にぎわっていて
ラゾーナの ポイントカードは じっしつ かわさきしみんの しみんしょうと いわれるほど
ほゆうりつが たかいことで ゆうめいです。
そんな ラゾーナ1きょうの えいきょうで ひがしぐちの マルイや さいかやが へいてんしてしまい
ずいぶん さみしいかんじに なってしまいました。
それでも

カワスイのある ルフロン
イタリア・トスカーナな ふんいきの ラ・チッタデッラ
ギネスにも のっている プチカレーターのある モアーズ

といったぐあいに ひがしぐちにも とくちょうてきな ビルが せいぞろい。

とくに おねいさんは ルフこと ルフゴンっていう ルフロンの キャラクタが すきです 。
べんりさは ラゾーナに ぐんばいが あがりますが、
ルフこと ルフゴンと カワスイのある ルフロンも よろしくおねがいします。


爆弾

くだらない人間と、優秀すぎる人間は、おなじ結論にいきつくんじゃないかって

「わたしはね、刑事さん。噓が大嫌いなんです。噓にずっと、騙されてきたからです。みんながわたしに噓をつき、噓を教えてきたんです。噓つきが、まるで噓つきじゃないかのような顔をして胸を張っているんです。その馬鹿馬鹿しさに気づいてしまって、だから路上で暮らしたりしてたんです。正直な人間は、生きづらい世の中です。でもわたしはね、むしろ噓つきを憐れに感じたりもするんです。彼らは噓をついている。他人を騙すだけじゃなく、自分自身も騙してるんです。ごまかしにごまかしを、塗り重ねているんです」
「だから無差別テロもオッケーなわけ?楽しんでる正直なおれツエーって感じ?はっ。あんた、心底くだらない男だな」
「そう。くだらないんです。いったでしょ?相手にされない袋に入ったゴミだって。道端の石ころだって。誰からも見向きもしてもらえない、憶えてすらもらえない、のっぺらぼうなんだって」
 背を丸め、下からのぞき込むように、スズキは類家を見上げた。スチール机に、顎がつきかけていた。
「でもわたし、こんなふうにも思うんです。くだらない人間と、優秀すぎる人間は、おなじ結論にいきつくんじゃないかって。わたしと刑事さん、じつはすごく、近しいんじゃないかって」
 それにしても、とスズキが無邪気にはにかんだ。
「刑事さん、意外ともってるじゃないですか、良識」

呉勝浩.爆弾(講談社文庫)

ねこです。

「ばかと てんさいは かみひとえ」みたいな ことばも あったりします。
いっけん おかしな はっそうが きせきの だいぎゃくてんを ひきこんだり。

じっさいのところ ばかと てんさいのさっていうのは
せいこうしたか しっぱいしたか、そのさでしかないと おもいます。
もともとの アイディアじたいは おなじでも
うまくいけば てんさい、うまくいかなければ ばか、
そのくらい せんさいな さ なのです。

アタック25で よくいわれていた あのことば。
「しんちょう かつ だいたんに」が よいかもしれません。

ねこも わりと ぎゃくてんホームランてきな アイディアが うかぶので
ねこと てんさいも かみひとえの かのうせい。
しんちょう かつ だいたんに うまくいくよう がんばりたいしょぞん。